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口腔リハビリテーション科でよくある症状におこたえします。
「摂食・嚥下障害」とは何ですか。
「摂食・嚥下障害」という疾患(病気)はありません。何か原因となる疾患があって出現する「症状」の一つです。
摂食・嚥下機能とは食物を認識し、→口腔内へ取り込み→噛み砕いたり、すりつぶし、→舌で飲み込みやすいかたちに整え→咽頭・食道へと送り込み→食道から胃へ送るという一連の過程を営むことです。この過程のどこかが障害されると摂食・嚥下障害となるのです。
摂食・嚥下障害は単一の原因で起こるものばかりではなく、複数の原因が絡んで起こることも少なくありません。

子どもが口の中に入れたものを咬まずに丸飲みしているようです。どうしたらいいですか?
食べる動きは唇を使って食物の量や性質を感じ取りながら口を閉じて取り込み、舌と上あごを使って食物の性質(軟らかさや固さ)を感じてその固さに応じて舌と下あごを動かします。
お子様は 口を閉じながら取り込んでいますか?舌でつぶしていますか?どんな固さのものでも丸飲みしていますか?
指で簡単につぶれる程度の固さの食物を唇をふさぎながら取り込んで、舌と上あごを使ってつぶす動きを繰り返し練習し、食物の性状(固さ、軟らかさ)を感じ取ることをまず身につけましょう。

子どもが経管栄養を長く続けています。口から食べる練習をしたいのですが。
口から栄養摂取が困難な場合,経管(チューブ)で栄養をとることがあります。このような場合はまず、かかりつけのお医者様にご本人の体調や経過を確認させて頂いてから食べる練習を始めます。
多くの場合、いきなり食物を食べる練習を行うのではなく、食べるための筋肉を動かすなど基礎的な練習から始めていきます。動きが上手になった頃、飲み込みの検査をして状態を確認し,、食べ物を食べる練習に進んでいきます。

なぜ歳をとると水がムセ易くなるのでしょうか?

加齢に伴って全身の筋肉は衰え、様々な運動の反射も鈍くなってゆきます。飲み込みに関わる筋肉や反射についても同じです。
ヒトは何かを飲み込む時、気道(空気の通り道)を閉じて、食道を開く運動を行っていますが、歳をとるにつれてこれらの動きが弱く、ゆっくりとなり、食べ物や飲み物を口に入れてから飲み込みの反射が起こるまでの時間もゆっくりとなります。
一方、水は最も流れるスピードが速く、ペースト状、固形物になるにつれ、流れるスピードが遅くなります。食べ物が喉へ流れ込むスピードが、飲み込みの反射や動きのスピードに勝ってしまった時、閉じていない気道へ入り込んでムセてしまうのです。


点滴やチューブから栄養をとっていれば誤嚥の心配はないのですか?
誤嚥の危険性が高い場合に、点滴やチューブから栄養をとる方法が選択されますが、これで全く誤嚥の心配がなくなるわけではありません。
ヒトは一日に唾液と鼻水を含めて1.5〜2リットル(成人の場合)も飲み込んでいます。口から食べなくとも唾液や鼻水を誤嚥する可能性があり、誤嚥による肺炎を予防するためには口腔清掃を徹底したり、頻回に吸引するなどの対応が大切です。

いびきってなぜ起こるのですか?
眠ると、舌や口の奥(軟口蓋)の筋肉がゆるんで後方に落ち込み、気道(空気の通り道)がふさがった場合などに起こります。ふさがれた気道のわずかなすきまで、呼吸する際に口の奥の粘膜や分泌物が振動して音になります。これが、いびきです。

いびきをかきやすい人はどんな人?
いびきをかきやすい人はいくつかの特徴があります。太っている人。下あごが小さい人。首が太くて短い人。扁桃が大きい人。口蓋垂(いわゆるのどちんこ)が長い人。鼻の通りが悪い人などです。

「赤ちゃんことば」は自然になおるのですか?
誰でも小さい時は、「赤ちゃんことば」でしゃべっています。お母さんやお友達とおしゃべりすることで、ほとんどのお子さんは小学校入学前までには大人と同じような発音ができるようになります。5歳になっても「赤ちゃんことば」が治らない場合は、一度ことばの専門家(言語聴覚士など)に相談されるとよいでしょう。

舌の下のひもが短い気がしますが、病院に行った方が良いですか?
舌の下のひもは、舌小帯といいます。舌の下のひもが短くても、発音したり、食べたりすることはできます。しかし、早く言おうとすると舌がもつれたり、滑舌が悪くなる場合があります。
お口を大きくあけて、舌の先を上あご(口の中の天井-口蓋)につけることができる場合は、問題ありません。舌の先がお口を開けた時のまん中までしかあがらない場合やほとんどあがらない場合は、一度病院でみてもらうと良いでしょう。

舌の癖ってなんですか?
通常、舌は並んでいる歯の内側に収まっていますが、舌の癖がある場合、食事を飲み込む際やつばを飲み込むたびに舌を歯よりも前に出したり、会話時もタ行などの発音のときに舌を前に突出させたりします。
舌を突出させていると歯を徐々に動かすため、いわゆる出っ歯や咬んでも上下の歯が咬み合わない開咬症などになることがあります。
また、歯並びを矯正治療をしても舌の癖があると歯並びが元に戻ってしまうことがあります。
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